学習塾の入社試験
翌週、再び学習塾本社ビルへ伺い、何だかもうスッカリ諦めモードで迎えた学習塾の入社試験(高校入試模擬試験の国語)
主任さんは相変わらず淡々と
「でははじめて下さい」
まずは長文読解。
漢字の読みや、空欄に適切な言葉をいれたり、文章を抜き出す問題はバッチリでしたが、文章要約はマス内にぴったり納めるのに少々手こずりました。
慣用句の問題は楽々クリアできました。
が、
漢文で完全に行き詰まってしまいました。
そういえば中学時代に最も苦手だったのは漢文でした。もうきれいさっぱり忘れ去っています。。。
漢文の意味はかろうじて分かるのですが、やっぱり要約に時間がかかってしまいました。
そして、空欄を埋めて漢文を完成させることができません。
漢文の文法ってどうだったっけ、「返り点」って一体何だっけ。。。
主任さんから「あと5分です」の声が。
駄目だこりゃ。飛ばして次の問題へ。
敬語の問題は何ら迷うことなく解けました。次は。。。
「はい終了です」
というわけで時間切れになってしまいました。
「お疲れ様でした、採点して今週中にご連絡します」
最後まで淡々と語る主任さんに
「ありがとうございました」
と作り笑顔で挨拶して、学習塾本社ビルを後にしました。
もう再びここを訪れる事は無いだろうなあ。
県内でもトップクラスの実績を誇る有名学習塾ですもの。保護者としてお世話になる機会も無さそうです。
全く身の程知らずというか、何だか悪いことしちゃったかも知れません。
お忙しいであろう主任さんに、無駄な時間を取らせてしまったような気がしてなりませんでした。。。
そしてその翌日にはもう、主任さんから電話が掛かって来ました。
早っ!
「先日はありがとうございました、テストの結果ですが。。。」
何だか言いにくそうに口ごもる主任さん。
なので、
「すみません、私の力不足でしたね?」
主任さんは言いにくそうに
「点数が60点でしたので。。。」
我ながらひどい点数ですほんとに。
「私の勉強不足で残念です。この度は貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。改めて勉強し直しまして、また機会が有りましたらどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました」
丁寧に御礼を申し上げたら、主任さんもホッとしたような声で
「いえいえこちらこそ。。。」
「では失礼いたします」で通話終了。
やっぱり私って、事務的な職場にはとことん向いてないんだなあ。
でも大丈夫。
そんな私にぴったり向いているであろう職場を、もう既に見付けてあるのです。もちろん求人情報サイトで。
さて、早速応募しよう。
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